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よみぢのほだし

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勾玉シリーズ新書化!≪2005年09月20日≫

勾玉シリーズという、3部作の児童文学があります。荻原規子さんの「空色勾玉」「白鳥異伝」「薄紅天女」です。

日本神話を題材とした物語で、「空色勾玉」が出たのは私が小学生のときでした。初めて読んだのが小学生のときか中学に入ってからなのか・・・その辺の記憶が(発売年が微妙な頃なので)あいまいなのですが、小学生のときの「読書ファイル」でページ数を稼いだ本のひとつだった様な気もするので、きっと小学生のときだったのでしょう。



今年、この3部作が新たに新書版として発行しています。来月には「白鳥異伝」が、11月には「薄紅天女」が出ます。

近々3部作を揃えたいと思っていた矢先だったので、買いたいと思ったことは先触れだったのかもしれません。こういう偶然、結構あるんです。

「空色勾玉」が出て、懐かしさのあまり、購入して即、読み終えてしまいました。狭也や稚羽矢と再会できたことが嬉しかった・・・。でも、一番好きなのは鳥彦だったりするんですけどね。

改めて読んでみると、私は、この作品にかなりの影響を与えられたことが、よく分かりました。なぜ私の中でツクヨミ=男性神のイメージが強かったのか・・・どうやら、月代王のせいだったようです。



今でこそ民俗学の道を進んでいる私ですが、小学生の頃から妖怪が好きだったり、学校の怪談を解明しようとしたり、神話比較をしてみたり・・・と一風変わった趣味を持つ子供でした(笑)おかげで、民俗に進むとき母親から「そっちへ行くと思ってた」と笑われましたが・・・

このシリーズに出会ったことが、今の私に至る、ひとつのきっかけになったのかもしれません。



ハリーポッターなどの欧米のファンタジーとはまったく違う、「八百万の神々」の神話世界が広がる勾玉シリーズ。日本神話そのものがあまりポピュラーではない分(戦後教育のせいで・・・)ちょっと分かりづらいところもあったりするんじゃないかとは思いますが、この3部作は私にとって一番のお勧め作品です。
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