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よみぢのほだし

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NHKで、毎晩深夜、戦争関連番組がやってます。

つい見てしまうんですが・・・

見るたびに、もっと、祖父たちから色んな話を聞いておけばよかった…と思ってしまいます。



思いのほか長くなってしまったんで、本文は折りたたんで入れてます



母方の祖父は前線へ行ってました、父方の祖父は呉の工場で大和とか作ってました。

前線での話は、やはり、色々と話しづらいようで、私は直接話を聞くことはなく、母から、昔聞いたという話を聞きました。間一髪で死を免れたそうです。面白い話ってのも聞いたことがありますが…(ヒゲコンテスト優勝の話/ヒゲが立派すぎて風呂場で上官に敬礼されたらしい)

工場での話は、たった一度だけでしたが、8月6日のことを聞いたことがありました。被爆することはなく、最初の爆風で工場内で吹き飛ばされたとか…キノコ雲も見たそうです。



もう、聞くことのできない話です。

戦争から60余年もたって、当時の記憶を持つ人々は、次々といなくなっています。

民俗調査の仕事で、できるだけ聞いていくようにしていますし、聞いて欲しいと依頼されることもありますが、やはり聞きづらい。

聞きづらい…じゃダメって分かってても、話すの辛いだろうなと思ってしまったら、もう聞けない。

今更になってから、いままで聞いてこなかったことを、色んな分野の方々が後悔してる。



NHK見てて、本来、民俗学でやってこなきゃいけなかったんじゃ?と思うようなことをされてる方々が増えてることを知りました。

……ずっと、農山漁村ばっかりやってるうちに(農山漁村も大切なんですが・・・)戦前~戦中~戦後の話を聞き損ねてきたというのは、失敗だと思います。

親孝行と同じで、いざやろうって思ったら、いないんですよね。

でも、私が何をできるのかって言ったら、どうしたらいいのか分からない。

身近な戦争体験者は、次々といなくなっていってます。



小学校の校長が、卒業前の特別授業で、当時の小学生たちの話をしてくれました。

登下校中の空襲は、どうしたのか、とか。

小学校の先生は、被爆二世の方でしたから、生の被爆者手帳を見せていただいたりもしました。

レコードで玉音放送ききました。

この時期は、毎年、平和学習でした。

今は……どうなんでしょう?



戦前戦後感が変わりました。

湾岸戦争が基準になってる部分も出てきました。

(ちょっとマニアックな所では一年戦争の戦前戦後生まれっていうのもあるんですけど…これは、70年台生まれか80年台以降生まれかっていうのなんですけども…思考回路が、だいたいこの辺でくっきりと変わるんですよね……いろいろ聞いていると。)



そういえば、チェルノブイリの原発事故のことも、知らない世代が増えてきたんですよね。

先日、副業先で話してる時に驚きました。多分、クジラ肉食った食わないの世代と似たラインだと思いますが・・・

当時小学校低学年でしたが、雨が降ったら、ソ連から流れてきた死の灰の影響で、傘差さないとハゲるとか死ぬとか、そう言う話があったと記憶してます。みんな必死で頭を守ってた。

そういう記憶の果てに、地震の時の原発からの放射能漏れとか、原発で起きた事故とか、国内のそれを聞くたびに、怖いと思います。

森林壊してダム作らなくていい、燃やして二酸化炭素増やさなくていい、だから原発は安全で自然に優しい…というような話も聞きますが、原発だって怖いじゃん!!というか原発の方が怖い!

だって、どうすんのさ、ゴミ。



ノーモアヒバクシャって言ってます。

でも、それ以前に、日本がもっと、しっかりとしなきゃいけないんですよね。

唯一の(戦争での)被爆国として、もっと、それを主張しなきゃいけない。

本来なら、もっと前から、もっと強く、それを世界にアピールしていなきゃいけなかった。

なんで、それが出来なかったのか……

だから、アメリカの犬だなんて悪口言われるんですよ。

いつまで、敗戦国のままでいる気なんでしょうね?



それはさておき。



15日。

それはお盆であり、終戦の日です。

その日付は、不思議な巡り合わせだと感じます。

ただ、戦争はいけないと言うだけじゃダメですよね。

特にエライさんがた。

今年は、この期間が、どういった形で世界へ物事を発信できるのか……ですね。
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