ハロウィンですか つれづれ言の葉(SS有) 2011年10月31日 とりあえず。急遽、和泉botは対応させてきた!そして、いずさゆbotからお越しの方、ありがとうございます。和彩ハロウィンのネタの前半を、まずは晒します。余計なことを、どこかで覚えてきた弐号くんから聞いたんだと思いますよ、宮様は。と、ゆーわけで、和泉×彩雪でハロウィン その1 「あ、式神ちゃん」「どうしたの?和泉」 声を掛けられて振り返った彩雪の目に入ったのは、にこにこと笑みを浮かべる和泉の姿。 小さく首を傾げながら問う彩雪に、和泉が、唐突に問いかけた。「ねぇ、お菓子持ってたりとか、する?」 目を瞬かせ、彩雪は問われたことを頭の中で反芻する。 ーーお菓子?「え?お菓子?和泉、お腹すいたの?だったら……」「あ、いや。そうじゃないよ。ただ、持ってるかなぁって思っただけだから」 どうかしたのかと思って聞いてみるけれど、和泉は小さく苦笑を浮かべるだけ。 何なのだろう…… そんな風に考えながら、彩雪は答えた。「そうなの?でも、お菓子は持ってないよ。ごめんなさい」「謝らなくてもいいよ」「?」 お菓子を持っているかと聞かれて、持っていないから謝った。 けれど、和泉は、謝らなくていいと言う。 一体なんだというのだろう。 首を傾げながら和泉の顔を観察していると…… --あれ? 不意に、和泉の浮かべる笑みの種類が変わった気がした。「……持ってないんだよね?お菓子」 そっか…… と小さく呟いた和泉が、確認するように再び問うてくる。「?うん」「ふふふ、じゃあ……」「和泉?」 疑問に思いながらも、和泉の次の言葉を待っていた彩雪の背中を、なんだか嫌な予感が駆け抜けた。「お菓子くれないなら、悪戯しちゃうからね?」「えぇっ!?」 楽しげに浮かべられてた満面の笑み。 ぎゅぅっと和泉に抱きすくめられて、彩雪は裏返った声を上げた。 --い、悪戯って、なに?! 何が起こったか分からず、ぐるぐると思考が混乱しだして、彩雪は目を瞬かせた。 いや、それより……「さて、どんな悪戯しようかなぁ……」 今、自分の顔はきっと、真っ赤になっている。 顔が熱い。 何より、どきどきと鼓動がうるさい。「ち、ちょっと待って!和泉!!」「待たないよ」 くすくすと、和泉は楽しそうに、逃げ出そうともがく彩雪を強く抱きしめた。 PR