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よみぢのほだし

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ぶらり熊野参詣2 (2006年夏)







7月6日 本宮大社




二日目は、本宮大社へ。




前日からの雨の影響か、まだ少し遅れ気味のダイヤ。

勝浦から新宮に向けて、海を見ながら電車に揺られ、再度バスの確認。

余裕を見て、チェックアウト→電車→バスの予定を立てていたので、予定のバスに乗れました。




流れの早い熊野川を窓の外に見ながら、しばし海とはさようなら。山の中に入ります。




本宮に来るのは始めて。バス停の目の前に鳥居。

石段を上ると、写真でしか見たことのなかった本殿が!撮影禁止だったのが、宝物殿休館とともに残念でした。

参拝して、本宮の清らかな空気を胸いっぱいに吸い込んできました。

次に来た時は宿坊に泊まるのもよさそうです。




ここでも牛王宝印とナギの実のお守りを購入。

一旦、本宮の境内を後にして、旧の社地である大斎原へ。

目立っていいけど、あの大鳥居って…ちょっと微妙じゃないかな…とフクザツな気持ちになりました。

天気が悪いので、すぐ脇を流れる熊野川はかなり荒れ模様。さすがに近づくのはやめました。

大斎原は、苔やら草やらで足元はかなり悪かったのですが、旧社地というだけあって、とても静かで清らかな場所でした。




その後、時間が2時間強余ったので、観光案内所のパンフを見たりしながら悩んだ結果、古道を少し歩いてみることに。

……後悔したのは、引き返せないところまで行ってからでした。




地図を頼りに、一度道の駅までバスで行って、そこから伏拝王子へ向かい本宮へ向かう予定を立てました。

民家の裏や畦道や墓地のわき道などを抜けて、標識を目印に登り下り。

森に分け入るわけですので、タオルと帽子と長袖を装備。

天候の悪さゆえに人っ子一人いない古道。あまりの人気のなさに、足元にさえ気をつければ大丈夫!というような心持ちでした。

伏拝王子までは、汗を滝のように流しながらもそんなに苦労しませんでした。…元々運動しない人間なんで、すでに、何か月分の体力を使った気分でしたが…問題は、そこから祓戸王子までの道のり。

知ってる人は知っての通り、ちゃんと古道なのです。整備はされているものの険しいことには変わりありません。

最初はハイキング気分で歩いていたのですが、とうとう、来たことに後悔することに…

はい。

前日の大雨で、下り坂は、ちょっとしたせせらぎと化していました。

道の脇は崖。足を滑らせでもしたら、おしまいです。

細心の注意を払いつつ、険しい下り二ヶ所のせせらぎを何とか抜けることに成功しました。




集合住宅地脇を抜けると、本宮はもうすぐ。

何とか無事に祓戸王子に到着。本宮へ入ることができました。




というわけで……教訓

『天候の悪い時に一人で古道は歩くな』

…誰もそんな無茶しませんね、はい。




そんなこんなで、足も疲れたし汗だくだしで、とっとと宿に向かうこと決定!

本宮大社前バス停に向かうと、ちょっと遅れていたバスが、ちょうどやってきました。

十津川方面から来たバスで、土砂崩れのため遅れたらしいです。

乗ったのは、地元のおじさんと私だけ。そのおじさんが途中で降りてから、川湯温泉までは、しばし運転手さんとお話ししてました。

私が奈良から来たということで、結構気さくに話してくれて、楽しかったですね。…でも、知人の息子さんを「どうや?」と紹介するのは、余計なお世話です(~_~;




川湯温泉の民宿に宿を取りまして、温泉♪と思っていたら、川が荒れてるので露天風呂は入れないということ。残念…そのうちリベンジをば…

一泊朝食のみのプランだったので、近くの喫茶店で持ち帰りOKだっためはり寿司を購入。

3個入りって…結構量がありましたが、美味しかったです。

温泉は内風呂だけでしたが、泊り客が、女性が私と親子連れのお母さん…の二人だけだったので、実質は貸しきり状態!のんびりさせていただきました。お湯はちょっと熱かったけれど…




そんなこんなで更けてゆく二日目の熊野の夜。

付けたテレビのニュースは、やはりミサイルばかり。

……ちょっとだけ、そんな現世を忘れてしまいたいと…思ってしまいました。




熊野は隠り国。

本宮周辺の森や川は、どこか、懐かしささえ覚えるような、そんな心地よい自然と出会えた場所でした。

川湯温泉の荒れた熊野川(本来なら、写真左奥の露天風呂に入れたはずなのに…)と晩御飯「めはり寿司」

kawayu.JPG



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