7月6日 本宮大社
二日目は、本宮大社へ。
前日からの雨の影響か、まだ少し遅れ気味のダイヤ。
勝浦から新宮に向けて、海を見ながら電車に揺られ、再度バスの確認。
余裕を見て、チェックアウト→電車→バスの予定を立てていたので、予定のバスに乗れました。
流れの早い熊野川を窓の外に見ながら、しばし海とはさようなら。山の中に入ります。
本宮に来るのは始めて。バス停の目の前に鳥居。
石段を上ると、写真でしか見たことのなかった本殿が!撮影禁止だったのが、宝物殿休館とともに残念でした。
参拝して、本宮の清らかな空気を胸いっぱいに吸い込んできました。
次に来た時は宿坊に泊まるのもよさそうです。
ここでも牛王宝印とナギの実のお守りを購入。
一旦、本宮の境内を後にして、旧の社地である大斎原へ。
目立っていいけど、あの大鳥居って…ちょっと微妙じゃないかな…とフクザツな気持ちになりました。
天気が悪いので、すぐ脇を流れる熊野川はかなり荒れ模様。さすがに近づくのはやめました。
大斎原は、苔やら草やらで足元はかなり悪かったのですが、旧社地というだけあって、とても静かで清らかな場所でした。
その後、時間が2時間強余ったので、観光案内所のパンフを見たりしながら悩んだ結果、古道を少し歩いてみることに。
……後悔したのは、引き返せないところまで行ってからでした。
地図を頼りに、一度道の駅までバスで行って、そこから伏拝王子へ向かい本宮へ向かう予定を立てました。
民家の裏や畦道や墓地のわき道などを抜けて、標識を目印に登り下り。
森に分け入るわけですので、タオルと帽子と長袖を装備。
天候の悪さゆえに人っ子一人いない古道。あまりの人気のなさに、足元にさえ気をつければ大丈夫!というような心持ちでした。
伏拝王子までは、汗を滝のように流しながらもそんなに苦労しませんでした。…元々運動しない人間なんで、すでに、何か月分の体力を使った気分でしたが…問題は、そこから祓戸王子までの道のり。
知ってる人は知っての通り、ちゃんと古道なのです。整備はされているものの険しいことには変わりありません。
最初はハイキング気分で歩いていたのですが、とうとう、来たことに後悔することに…
はい。
前日の大雨で、下り坂は、ちょっとしたせせらぎと化していました。
道の脇は崖。足を滑らせでもしたら、おしまいです。
細心の注意を払いつつ、険しい下り二ヶ所のせせらぎを何とか抜けることに成功しました。
集合住宅地脇を抜けると、本宮はもうすぐ。
何とか無事に祓戸王子に到着。本宮へ入ることができました。
というわけで……教訓
『天候の悪い時に一人で古道は歩くな』
…誰もそんな無茶しませんね、はい。
そんなこんなで、足も疲れたし汗だくだしで、とっとと宿に向かうこと決定!
本宮大社前バス停に向かうと、ちょっと遅れていたバスが、ちょうどやってきました。
十津川方面から来たバスで、土砂崩れのため遅れたらしいです。
乗ったのは、地元のおじさんと私だけ。そのおじさんが途中で降りてから、川湯温泉までは、しばし運転手さんとお話ししてました。
私が奈良から来たということで、結構気さくに話してくれて、楽しかったですね。…でも、知人の息子さんを「どうや?」と紹介するのは、余計なお世話です(~_~;
川湯温泉の民宿に宿を取りまして、温泉♪と思っていたら、川が荒れてるので露天風呂は入れないということ。残念…そのうちリベンジをば…
一泊朝食のみのプランだったので、近くの喫茶店で持ち帰りOKだっためはり寿司を購入。
3個入りって…結構量がありましたが、美味しかったです。
温泉は内風呂だけでしたが、泊り客が、女性が私と親子連れのお母さん…の二人だけだったので、実質は貸しきり状態!のんびりさせていただきました。お湯はちょっと熱かったけれど…
そんなこんなで更けてゆく二日目の熊野の夜。
付けたテレビのニュースは、やはりミサイルばかり。
……ちょっとだけ、そんな現世を忘れてしまいたいと…思ってしまいました。
熊野は隠り国。
本宮周辺の森や川は、どこか、懐かしささえ覚えるような、そんな心地よい自然と出会えた場所でした。
川湯温泉の荒れた熊野川(本来なら、写真左奥の露天風呂に入れたはずなのに…)と晩御飯「めはり寿司」