2005年 地蔵盆 ◇過去日記ダイジェスト◇ 2005年08月25日 【2005年8月23日(火) 地蔵盆 1】 今日明日は、地蔵盆です。最近は子供の数も減って、昔ほどの賑わいを見せなくなった地域も多いですが、この時期になると地元の細い辻には町名の入ったテント張られ、子供たちの名前の入った提灯が吊られ、小さな地蔵堂は飾り付けられて、お供え物が道の端に積まれます。様相は、町ごとに違うし、時代によって変わってきていますが、道端の地蔵堂に、町の人たちが自然と集まる様子は、なんだか、とてもいい雰囲気です。石の地蔵像も地蔵盆の行事自体もみんな「お地蔵さん」です。奈良市内などは7月に行われることが多いですが、大和郡山では8月です。「お地蔵さんは子供の守り神(神でなく実際は仏ですが)」。本当は子供だけを守ってくれる菩薩さまではないのですが、地蔵堂の前で数珠くりをしたり遊んだり・・・この、夏休みの終わる直前の地蔵盆は、子供たちにとって、大切な行事ですよね。今日は、仕事帰りに調査に行きます。今年はどんな発見ができるか、楽しみです。【2005年8月24日(水) 地蔵盆 2】昨日23日は、仕事帰りの短い時間を使って、地蔵盆を見て回りました。とはいっても、聞き取りできたのは台所町という旧侍屋敷地区の一町のみでした。数珠くりや御詠歌もやっているそうで、見に行こうと思ったのですが、結局、紺屋町の数珠くりを見ているうちに、時間が過ぎてしまいました。同日のほぼ同時間で行事が進行していくので、一年で調査できる町の数は限られてしまうんですよね。で、台所町の話ですが。ここの地蔵は「北向き地蔵」という地蔵のひとつでして、他にも合計で7体の「北向き地蔵」が郡山にはあるのです。この「北向き地蔵」を廻って願掛けをするという信仰があるということで、現在、地蔵盆や城下町調査と共に調べてます。この町では、子供たちのために懐かしい遊びを用意しているそうです。細い道を警察から許可もらって通行止めにして、訪れる町の子供たちが抽選やヨーヨーつりなどをしていました。また、紺屋町では数珠くりを見てきたのですけど、かわいいですね。小さい子供たちが輪になって数珠を繰っていく姿は。男の子の固まっているところでは綱引き状態で数珠がピンと張ってるのに、女の子の固まっているところでは数珠は停滞してました。私が幼い頃も、そういえばそんな感じだったな・・・なんて懐かしく思い出したりしながら、同町の知り合いの方々とお話していました。【2005年8月25日(木) 地蔵盆 3】 昨日は、奈良・元興寺の地蔵会へ行って来ました。恥ずかしながら、地蔵研究をしているくせに、今まで一度も行ったことがなかったのです。町の地蔵ばかりに目が行っていて。なので、びっくりしました。町の地蔵盆とは全然違うんですね。寺の地蔵会を見るのは初めてだったんです。仏教としての地蔵信仰の姿を垣間見た気がしました。町のほうは、民間信仰としての様相があって、あまり「仏教行事」のイメージはないんですよねぇ。 PR