117 日々のたわごと 2014年01月17日 あの日。まだ真っ暗な5時45分頃、何故か目が覚めた。なんで目が覚めたんだろう?まだ寝れるやん。……と二度寝体制に入った瞬間、ドーンと下から突き上げるような揺れ…からの激しい横揺れ。慌てて布団に潜り込んだ。祖父の冷静な声が「地震や!布団被れ!」と2階に響いた。えらく長い揺れに、一体何が起きたんだ!?天井裏からは砂がパラパラ落ちてくるし、木造の家はギシギシいうし……揺れが止まって、真っ先にラジオをつけた。祖父も、すぐにテレビつけた。なんかよく分からないけど、震源は兵庫だと、奈良は震度4だとだけは把握。1階から、母の声が安否を聞いてきた。奈良は大丈夫だったから学校行く仕度しつつ、テレビをずっと見てたけど……次々と映し出される被害状況。あの街の様子、倒れた高速道路……学校では、朝のホームルーム最中に余震がきた。避難訓練だとふざけあってるくせに、みんな、机の下に潜り込む。……高校生にとって学校の机は小さかった。放課後、百人一首大会の個人戦決勝があったから、その会場になってる部室(茶道部)に急いで向かった。お茶碗数個と花瓶が落ちて割れてた。先生と一緒に片付けて、予定通り百人一首大会は行われた。帰宅して、テレビで神戸の様子見て唖然とした。思ってた以上に大変なことになっていた。母は家庭用品売り場でパートしてて、被害を予測しながら朝早めに出勤したら、食器が大惨事。慌てて片付けて、開店に間に合わせたらしい。買いだめの人も来た。そんな中、「これから歩いて被災地に行く」と支援物資買い込んでリュックに積めて行った人もいたらしい。あれから19年。母は店は違うけれど、今も同じように家庭用品売り場にいる。防災用品も取り扱ってる。あの時の経験は、311の時に活かされたそうだ。近隣店舗のどこよりも早く、コーナーを作り必要なものを発注していた。私は……なにもできないままでいる。 PR