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よみぢのほだし

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白鳥異伝

昨日、勾玉シリーズ2作目の新書版「白鳥異伝 上・下」を読み終えました。

久しぶりに会った、遠子や小倶那が懐かしく思えました。

まだ子供の頃に読んだこともあって、内容の多くが理解できていなかったことに気づかされました。

遠子の「女」になることを拒み続けていた頃の無鉄砲ともいえる無邪気さ。小倶那との再会とともに「女」となってからの複雑な感情。女性なら、誰でも感じたことのある思いなのではないでしょうか?「女」であることは、枷であり変化のための通過地点。それは決して、「血の穢れ」などという馬鹿げた言葉で蔑まれるべきことではないのだと。「女」となることこそが巫女として神に仕えるための重要なことなのだと…私の、考え方の基礎は、やはり、この勾玉シリーズの影響をかなり受けているようです。

児童書というには、遠子の心の動きは、あまりにも複雑で重く、そしていろいろと考えさせられるものだと思います。それは小倶那もそう。



物語の端々で、「空色勾玉」の狭也と稚羽矢のことが触れられていて…続編なのだと現実的に思うと同時に、物語の中で二人が遺した多くの物事に思いを馳せました。幽の勾玉が最後の鍵となることも…続編なのだと分かっていても嬉しいものでした。輝と闇が再び、遠子と小倶那のもとでひとつになったのだと…読み終えた後に去来した思いは言葉では表しにくいものです。

最後に残った明の勾玉は、次の「薄紅天女」に持ち越されます。もう発売しているはずなのですが…やはり奈良の書店では、なかなか手に入りにくいものです。年内に読み終えたいのですけどね。



「白鳥異伝」では、まほろばの地が都として語られます。葛木など、奈良に住む私にとって、馴染み深い地名も出てきます。山に棲む蛇神は三輪山を思い出しました。



今の世の中、一般書よりも児童書の方がタメになるのではないか…と思います。世間は純愛ブームですが、児童書に描かれる少年と少女の幼く純粋な恋模様の方が、大人たちを泣かせる目的で作られるドラマよりも、ずっと純愛だと思います。余談ですが……
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思い立って龍神温泉~第3章~(2005年秋)



神子浜の神楽神社の祭りは、保存会で継承しているようで、獅子舞と、天狗とおかめ、太鼓、楽が出ていました。獅子舞2頭を弊で操って(?)神社へと誘う…そういう感じのところに到着したのですが、なかなか境内に入らず、長々と鳥居前で獅子舞2頭の踊りが繰り広げられていました。

しばらくすると、獅子舞は凄い勢いで境内へ…何人かが引きずられて倒れこんだりと、意外と激しい面のある祭りでした。

境内では、獅子舞の神楽と、それに天狗とおかめを加えた神楽が行われ、氏子の人たちが神楽をしているところを囲むように見ていました。採り物は、鈴・太刀・すりざさらなどで、人垣の後ろから見ていたので、全部はよく見えませんでした。

見てきた、このお祭りについて、調べなおさないといけないと思いつつ、日常の仕事生活に戻ってしまったので、まだ、これも調べられてません。また、そのうち…


祭りを見た後は、うろうろと、弁慶ゆかりの地とやらを散策してきました。

二日間とも天気もよくて、散策にはもってこいの日でした。

次は、まだ行ったことのない本宮大社に行きたいですね。宿坊にでも泊まって。


ちなみに、龍神温泉で蜜柑を買った後、友人から自家栽培の蜜柑が送られてきました。ありがとうね~♪



思い立って龍神温泉~第2章~(2005年秋)



翌朝23日、朝風呂後、まだ朝もやの残る龍神村を散歩しに行きました。あまり遠くまで行くわけにも行かず…

とりあえず、お宿近くの皆瀬神社(かいせじんじゃ)へ…小さい神社でした。神社の詳しい来歴は、まだちゃんと調べてません…そのうちに。

このあと、お宿をチェックアウト後、バスの時間までの間、弘法大師ゆかりの温泉寺と曼荼羅の滝へ行ってきました。温泉寺に上がる石段も、滝までの道も、けっこうキツかった…。

特に滝までの山道は、「本当に、この先に滝があるのかしら…」と不安になりながらも、一応、整備・舗装されていたので、ひたすら登り続け…息切れしながらも、なんとか到着。小さい滝でした。水量も少なかったし。


12時過ぎ、田辺行きのバスに乗り、龍神温泉を後にしました。再び山道を延々と1時間半バスに揺られて……

昨日は暗くて分からなかった風景は、とてもきれいでした。

写真はバスの中から苦労して携帯で撮った山道です。


途中で見えた神社でお祭りをしていたのですが、それが何という神社なのか、走り去るバスの中からでは確認できませんでした。地図と照らし合わせて確認しないといけないです。


田辺に着くと、帰りの電車まで2時間ちょっと時間が余っていたので、どうしようかと悩んだ挙句、観光案内所で聞いてみることにしました。

案内所のおじさんは、有名どころを紹介してくれたんですが、そのほとんどを前日に友人とまわってしまっていたので、さらに目的に困ることに……

一応、何ヶ所か教えてもらった後、バスから見えた祭りをやっていた神社について聞いてみたところ、その日は祭りをやっている神社が多いとのこと。時間的に2ヶ所、行けないことはないということで…比較的近い場所にある、神子浜の神楽神社という神社の祭りを見学しに行くことにしました。



思い立って龍神温泉!~第1章~(2005年秋)





11月22・23日に、紀伊田辺と龍神温泉へ行ってきました。

龍神温泉は、かれこれ1年近く「行きたい、行きたい」言っていた地だったので、ようやく念願かなって…といったところでしょうか。

天王寺からスーパーくろしお号に乗って田辺に向かっていると、線路沿いには蜜柑の木がずらり…思わず母にメールすると、「土産は蜜柑な!」…おい……結局、龍神温泉で路地販売を見つけ買って帰りました。



22日は、和歌山に住む友人と会いまして、闘鶏神社や蟻通神社を巡り、白浜まで足を伸ばして、千畳敷と三段壁へ行きました。

三段壁は自殺の名所としても有名ですが…立て看板をみて、それを実感してしまいました。サスペンスドラマ好きの悲しいさがです…とりあえず、一人で行かない方がいいでしょうね、あそこは。……とはいえ、景色は最高だったので、一度、千畳敷や三段壁まで夕日を見に来てみたいと思いました。それにしても…ああいうところで岩に落書きをする人たちが分かりません。奈良に住んでると、よく寺の壁なんかにも修学旅行生が残していったラクガキを目にしますが、暴走族の「○○参上!」じゃないんですから、あんな思い出の残し方は間違ってますよね。



白浜から田辺へ舞い戻り、友人と別れた私は一路バスで龍神温泉へ!…山道を延々と1時間半。あたりは真っ暗だし、気がついたら乗客は私とおばあさん一人だし、終点まで乗るのは私だけでした。…平日なんてこんなもんなんでしょうねぇ。

一日目は、宿到着後温泉に入って終わりました。夜のうちに2回入りましたけどね。美人の湯♪肌がスベスベになりました。


龍神・田辺 遙か3ツアー日記☆

紀伊田辺と龍神温泉へ行ってきました。
題して「思い立って、一人遙か3ツアー」!京都での「一人遙かツアー」は、日帰りで何度かやってたのですが、泊りでは初めてです。
田辺では、蟻通神社や闘鶏神社、弁慶ゆかりの地などを巡りつつ…友人が車で来てくれたので、白浜まで行きました。千畳敷と三段壁へ…。三段壁といえば「自殺の名所」。立て看板や「いのちの電話」の看板見を見てきました。…って、旅の目的は「遙か3ツアーだろう!」と内心ツッコミ入れながら、脳内の思考を「夕日…、そうだ!ここで夕日を見ないとっ!」と軌道修正。
弁慶さん、弁慶さん♪…と行ったはずなのに、気がつくと、ヒノエくん?おかしいなぁ…と思いつつも、夕方、田辺の駅前から龍神温泉行きのバスに乗車。山道を延々と1時間半…お宿に到着しました。

露天風呂入っていると、もう、脳内は「遙か3モード」。のんびり、ゆったり…誰にも邪魔されない夜を過ごしました。

翌日は、朝風呂に入ったあと、お宿の近くの皆瀬神社まで散歩。10時にチェックアウトして一路温泉寺へ!途中、山々や日高川の写真を取りながら、テクテクと歩きました。途中で見つけた龍神様の写真も…
日高川の流れを見下ろしていると、「朔のことを景時さんに相談したのは、この日高川なのねぇ…」なんて思い出してみたり。
温泉寺と曼荼羅の滝は弘法大師様の足跡です。とはいえ、温泉寺への階段は上りにくいし、曼荼羅の滝までの道は険しいし…すごい場所でした。

12時過ぎにはバスに乗り、龍神を後にしました。
帰りの山道を見ながら(行きは暗くて分からなかったので)、龍神温泉から新熊野までの道中を妄想。
妄想の中で撮った龍神から田辺への山道を撮った写真があるのですが…日記に載せられないのが残念です。
この山道、バスで1時間半の距離なんですよ。ゲームじゃ一瞬で辿り着くけれど、ここを歩いて行ったのねぇ…なんて思いました。
田辺に付いた後は、電車までの時間を潰すため、ちょっと距離のあるところまで歩きました。弁慶産湯の井戸とか弁慶松とか、熊野水軍出航の地とか。遙か3ツアー再開?見たいな感じです。
途中、観光案内所のおじさんに教えてもらった神社の秋祭りに遭遇。これについては、民俗HPの方(ジオログ「調査ノートより」)に載せますので、興味のある方は見てください。

そして、貴重な二日間は幕を閉じ、私はスーパーくろしお号に乗り奈良へ帰ったのでした。

次は、京都で遙か3ツアーですかね。